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執筆者の写真kotobako

公募推薦-小論文の書き方

更新日:11月10日


小論文の書き方について、基本的な流れやポイントを以下にまとめました。 小論文は論理的に自分の考えを整理して書くことが求められるため、

構成をしっかりと意識しましょう。


1. 問題文の読み取り

 まずは設問をじっくり読み、何を問われているのかを正確に理解しましょう。


 問いに答えるために必要な要素や、具体例が求められているかどうかも確認します。  たとえば、「あなたの意見を述べよ」という場合は、賛成か反対かなど明確に意見を示すことが求められます。

2. 構成の作成


小論文の構成は、以下のようにシンプルな3部構成が基本です。


導入

  • テーマや問題に対する背景や重要性を簡潔に述べます。

  • 自分の考えや立場(主張)を明らかにします。初めに結論を述べることで、読み手が内容を理解しやすくなります。

本文

  • 論拠や具体例:自分の考えに説得力を持たせるために、根拠や具体的な例を挙げます。

  • 多角的な視点:一つの面だけでなく、反対意見や別の視点からも考察すると、論理的な深みが増します。

結論

  • 最後に自分の主張を再確認し、簡潔にまとめます。

  • 将来の展望や読者へのメッセージで締めくくると、余韻のある文章になります。

3. 論理的な流れ

小論文では、論理的に筋の通った構成が重要です。以下の点に注意して文章を展開しましょう:

  • 一貫性:導入で述べた立場をぶれさせず、全体を通して同じ主張を貫きます。

  • 因果関係:「なぜそう考えるのか」を明確にし、根拠を示すことで説得力が増します。「なぜ」「どのように」といった問いを自分に投げかけると、深い考察につながります。

4. 表現方法

読みやすく、伝わりやすい表現を心がけましょう。

  • 簡潔で明確な表現:文章はシンプルに、無駄な言葉を避けて書くと良いです。

  • 敬体(です・ます調):小論文では「です・ます」調で書くことが一般的です。

  • 論理的な接続詞:たとえば、「一方で」「そのため」「しかし」「さらに」などを使って、段落間の論理の流れを意識します。

5. 推敲と修正

書き終わったら、以下の点を中心に見直しを行いましょう。

  • 誤字脱字のチェック:小さなミスでも評価に影響するため、慎重に確認します。

  • 論理の一貫性:自分の主張がぶれていないか、構成が適切かをチェックします。

  • 分かりやすさ:第三者にも伝わる表現で書けているかを意識し、必要であれば文章を修正します。



小論文の例:テーマ「テクノロジーの発展と人間社会」

導入

近年、テクノロジーの発展が急速に進み、私たちの日常生活や労働環境に大きな変化をもたらしています。背景 本稿では、テクノロジーの進化がもたらす利点と課題について考察し、テクノロジーと人間社会の望ましい関係について提言します。何について書くのか

本文

まず、テクノロジーの発展は、労働の効率化や生活の質の向上に寄与しています。たとえば、AIを用いた自動化により、業務の効率が大幅に改善されました。良い点 しかしその一方で、テクノロジーの進化によって雇用機会が減少し、人間の役割が限定される懸念もあります。課題 したがって、これからの社会では、テクノロジーの利点を活かしつつ、人間との役割分担や教育の在り方を見直すことが重要です。これからどうすべきか

結論

テクノロジーと人間が共存するためには、相互の役割を補完し合う社会が必要です。

もう一度これからどうすべきか。 テクノロジーを適切に活用し、人間の価値を最大限に引き出すことで、持続可能な社会の実現が可能になると考えます。それによってどんな社会が実現できるのか


その他 注意事項


一番大切なことは、時間内に字数を埋めることです。


字数を埋めるコツ


①導入をしっかり書くことです。

 問題の背景と、これから私を何を書くのか。慣れればここは、すぐ手が動かせます。



②本文の工夫。

 私は、1000人以上の受験生の小論文を指導した経験がありますが、正直、まともな論を書けた高校生など、一人も見たことがありません。


 なので、難しいこと、立派なことは書けなくて大丈夫です。


 ただし、論理的に矛盾しないように、主語と述語が一致するように、ここだけは徹底的に意識して書きましょう。


 たとえば、↓こういう感じです。


 私はAを主張します。理由は、Bだからです。確かに、Cという意見があるのはわかります。しかし、それはDという点を考えれば、問題ないはずです。


 といった感じで、中身のABCDは、ひとまず



おいといて、この形だけ、きちんと整えられれば、十分合格できる可能性が出てきます。


 ③結論について


 これは、導入との対応を意識して書くときれいにまとまりやすいです。

 何について書くのか、が導入で明確になっていれば、結論は当然、それに対する自分の意見を書くことになります。


 できれば、本文で書いたことと同じことでも、違う言い方で表現したいところですが、

 最悪、全く同じことをもう一回書いても、論理的に矛盾していなければOKです。


 ↑何より、時間内に字数を埋めることが一番大事なので。


 





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