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  • 執筆者の写真kotobako

『共通テスト現代文』~2択を必ず間違えてしまう理由~

共通テスト読解の最重要ポイント


消去法はダメ。

積極法で解け。

 

積極法とは? 自分で解答を用意し、正しいことを言っている選択肢を探す方法。

 

消去法とは? 自分の解答は用意せず、選択肢の間違いを探して消していく方法。

 消去法でも、明らかに本文の内容と合っていない選択肢は消去できます。


しかし、それでは2択までしか絞れず、しかもその2択を間違えてしまう」といった人は多いのではないでしょうか?

 

なぜそうなるのか?

理由は、次の二つのポイントを明確にせぬまま選択肢を選んでしまうからです。

 

 ⅰ 「解答に必要な要素は何か」

ⅱ 「解答に必要な要素が本文のどこに書かれているのか」


反対に、この二つのポイントを明確にすることができれば、

必ず正解を即答することができます。

 

なぜそう言えるのか?


出題者の視点に立って考えてみましょう。


出題者は、どのような手順で正解の選択肢を作るでしょうか?


マーク試験の場合

(1)問いを立てる。

(2)答えを本文中の言葉を使って作成してみる。

(3)(2)で作った答えを少し言い換えて、正解をわかりにくくする。

(4)ダミーを用意する。


記述式試験の場合

(1)(2)までは同じ。その後に

(3)「正解に必要な要素」毎に部分点を決める。

(4) 表現の内容が本文と一致しているかを確かめながら採点する。

 

積極法というのは、実は、この記述試験の出題者と同じ視点に立って、選択肢に✕をつけるということです。

 

たとえば、次のような2つ選択肢が残った場合


A 解答に必要な要素を満たしているが、一部出題者の言葉で言い換えられている

B 解答に必要な要素が一部欠けているが、すべて本文中の言葉で表現されている

 

どちらを選ぶのか


積極法 ⇒ Aを選択

理由

ⅰ「解答に必要な要素」を満たしている。

ⅱ 出題者言葉は、本文の言い換えとして理解できる。

     

消去法 ⇒ Bを選択 

理由 

ⅰ「解答に必要な要素が揃っているか」という視点が曖昧なため、Bの前半を許容。

ⅱ 出題者の表現が本文の言い換えということが理解できないため、Aの後半、出題者の言葉で言い換えている部分に✕をつけてしまう。

※言い換えたら必ず微妙なずれは生じるが、趣旨が合っていれば許容範囲。


もちろん、正解はAになります。これが、消去法で解いている人が必ず2択になり、しかもその2択を間違えてしまう理由です。

 

では、いったん消去法で解いてみて、詰まったら積極法に切り替えるのはどうでしょう?


これは愚問ですね。


最初から積極法でいくべきです。

 

理由

(1)時間 一度選択肢を読んでそれからまたⅰⅱを考えていたら時間のロスが大き過ぎる。共通テストは半分は時間との勝負。ギリギリⅰⅱを考える時間はあるが本文と選択肢をいったりきたりしているような時間はない。


(2)バイアスがかかる。

 選択肢をあれこれ読んでいるうちに、情報が増え思考が混乱し、何がどこに書いてあったのか、それとも書いてなかったのかわからなくなります。また、ダミーの選択肢は思考を混乱させるために作られています。


(3)そもそも消去法で行けると思っている時点で勉強不足。できたとしてもタマタマです。過去問をやっていけばわかりますが、共通テストとなると、他のマーク試験と違い、問題は非常によく考えて作られています。ⅰⅱのステップをしっかり踏んでいけば、出題者の意図がしっかり見えてくるし、問題に対する信頼も増してくるはずです。


以上が、消去法ではなく積極法で臨まなければいけない理由で、


では、どうしたら、積極法で↓この二つを明確にすることができるのか。


 ⅰ 「解答に必要な要素は何か」

ⅱ 「ⅰ解答に必要な要素が本文のどこに書かれているのか」


これについては、2023年度共通テストの問題を使って、別途説明していきます。






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