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私立高校と公立高校のメリットデメリット
更新日:2 日前
塾長尾関は、愛知県の私立高校と岐阜県の公立高校に努めた経験があります。
そのうえで、両者のメリットデメリットを暴露していきます。
私立と公立では、どちららの先生が優秀なのか?
・私立は教員採用を学校単位でできる
そのため、本来は、その学校に合った先生を採用できるはず。
しかし、実際には、家族経営であったり、理事長のコネであったり、諸々の事情で考えられないような人事も多々起こります。
・公立の先生は自治体の採用試験に合格している分優秀なのか?
私立と違い、公立の先生になるのは、各自治体の採用試験に合格しなければいけません。
私立の先生は、極端な話、教員免許さえ持っていれば(大学の単位を取れば取得できる)、全然勉強できない人でも、採用されている可能性はあります。※コネで。
公立の先生の場合、コネが0とは言い切れませんが、少なくとも学力試験はパスしなければなりません。
また、どちらを志望する人が多いかと言えば、人数的には公立志望の先生が多いです。
私立も学校や採用方法によっては、志望者が多い学校もありますが、相対的には公立志望者の方が多いはずです。
そう考えると、どちらかと言えば、公立の先生の方が優秀な人が多い気もしますが、実際には学校によりけりですし、「一概にどっちが良いとは全く言えない」というところが本当のところです。
・私立の方が実績を求められる分、公立より努力をしている?
私立の方が、公立よりも実績が求められるのは事実です。
でも、だからといって、私立の先生の方が公立の先生より努力している、とは一概には言えません。
細かい事情を語りだせばきりがありませんが、単純に、給与の面を考えてみても、私立だからといって、成果報酬になっている学校はほとんどないと思います。
また、仮に成果報酬だったとしても、自分の評価があがるところだけ頑張って、評価されないところでは手を抜くといった人はどこの世界でもいるもので、逆もしかし、一概に、どちらの先生が頑張っているとは言えません。
・中高一貫は公立よりも質が高い?
確かに、中高一貫で同じ先生が持ち上がることによって、先を見据えた長いスパンでの指導ができるということはあります。
しかし、あくまで、先生が良い先生であれば、というところですね。
ダメな先生に中高一貫6年間見られたら、たまったもんではありません。
公立の先生は、定期的に入れ替わることは、長期的な視野で指導ができないというデメリットもありますが、反対し、ダメな先生がずっとそこにいるというリスクは軽減されています。
私立は移動がないですからね。そして、組合が強いので、一度雇った先生を首にすることはほとんどできません。
カリキュラムの問題
中高一貫の私立高校で、進学を謳っている学校に進む場合には、必ずお子さんが上位にいられる学校に行くことをお勧めします。
基本、どこの学校も、公立との差別化のために進路は早く進みます。
できる生徒にとってはありがたい話なのですが、ついていけない生徒は完全において行かれます。そのフォローなど全くありません。見せかけではありませんが、、、。
※だから、個別指導塾にみんな行っています。
そして、一番恐ろしいのは、下位の立ち位置になって、全くついていけなくなっても、別の学校を受験して合格することがほぼ不可能になってしまう点です。
なぜかというと、私立の学校は、中3の時点で高1の内容を学習し、そこで成績もついてしまいます。
そのため、中3時には高1の勉強しない限り内申点はとれず、受験するには、中学3年間の勉強を復習しなければならないので、そもそも下位にいる子にとっては、そんな余裕は到底ありません。
もちろん、東海や南女レベルの学校であれば、いくら下位層と言っても、それなりに大学にはいけることが多いですが、それならワンランク下げた学校の上位層にいる方が、最終学歴は確実にアップすると思われます。
ポイントは、お子さんがその学校の提供するカリキュラムの対象になれるかどうか、というところになります。
そこから外れれれば外れるほど、学校へ通う意味はなくなります。
続く
