勉強の仕方がわからないという子に、じゃあ一緒にやってみようと言って、一緒にやってあげると、すぐに点数があがることは多々あります。
これは単に、はじめてやるので、どこからどう手を付けていいのかわからない状態だったということです。
問題はそのあとで、
・できる子は、一度やり方を教えてしまえば、「なんだそんなものか」と、次からはさっさと自分で進めて、どんどん良い点数をとっていきます。
・できない子は、じゃあ自分でやってみて、と言っても、絶対に一緒にやったのと同じようにはやりません。すぐに別の教科をやり始めたり、別のやり方で勉強し始めて、しばらくすると、また口癖のように「勉強の仕方がわからない」と言い出します。
なぜか
この場合は、やり方がわからないのではなく、単に、教えてもらったことをやるのが、大変だからです。
起業したいしたいと言いながら、いつまでもやらない人も同じですね。
お金儲けのやり方を教えてあげても、それをやりきることが大変なので、すぐまた別のお金儲けの方法を探し始める人と同じ理屈です。
確かに、本人は、本当に点数をとりたいと思っているし、人並み以上に机に座っています。
しかし、教えてもらったやり方はしんどいので決してやりません。
ぼーっと教科書を見つめて、二言目には「やり方がわからない」。
また、一生懸命ノート作りをして、精一杯のアリバイ工作をして、はいまた、「やり方がわからない」。
こうなってくると、本当は「やり方」の問題ではなく「やる気」や「覚悟」の問題になってきます。
できる子は、やり方云々言わず、言われた通りに、ただやる。さっさとやる。たくさんやる。だからできるし、自分なりのやり方も編み出していき、すぐにこちらの言うことなど聞かなくなります。
できない子は、その逆。あれこれ言うが、決して「言われた通りにはやらない」。手を抜く。できるはずがない。
そして、子供がそうであれば、親も同じような考えの持ち主なことが多いわけで、子供の「やり方がわからない」という言い訳を真に受けて、あちこちやり方探しの旅に出かけることになります。
「正しいやり方をしたら、急に点数があがった」的な、儲け話は巷に唸るほどあるので、今教えてもらったきついやり方ではなく、もっと楽に、働かずに金儲けできる方法はないかと彷徨い、結局何も見つからないか、詐欺に合って時間を無駄にします。
ひどい言い方のようですが、これが現実です。
ご用心ください。
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